よはくのらくがき

2005年から社会人、2016年からフリーランス。時折会社員へと往復したり、色々働くを実験・実践中。気づいたこと考えたことをまとめていきます。

ポストフリーランスを3ヶ月やってみた所感

※いち個人の感想であることをあらかじめ明記しておきます。

 

こんにちは。

6年ぶりの会社員生活、早いもので3ヶ月が経ちました。

 

定点観測的に、気づきの整理と棚卸しを書いてみます。

(たぶん、直近ずっと一つの組織で働かれている方からすると「何をいまさら」なこともあると思いますが、「そういうものなのか!」といまさらの新鮮な気づきを温かい目で見守っていただけたら嬉しいです)

 

【目次】

■働く内容の違いと気づき

■働き方の違いと気づき

■改めて気づいた「社外」の価値

 

■働く内容の違いと気づき

まずは働く内容についての違いや気づきからです。

直近6年間は「複数の組織にまたがって行う、プロジェクトや仕事」を「フリーランスとして」やっていました。

それぞれ、主に契約に基づいて稼働量や成果物が定義され、定義された仕事を進めていっていました。

(例外や、契約してないけど実質的にやる仕事や活動もあります)

振り返ると、契約に基づいてやる仕事では、「ある程度顕在化された課題の解決」が多くの割合を占めていたように思います。

(その中で潜在的な課題を見つけて、次の期間または並行で取り組む、ということはあれど、多くの場合は顕在化されたものを取り組んでいました)

 

今は、「一つの会社で取り組むプロジェクトや仕事」を、「いち社員」として行っています。

(社内でのロールが増えたり、社外の誰かと一緒にやる仕事はもちろんありますが、自分の立ち位置、ラベルが他の会社や組織になることはありません)

 

もちろん、「顕在化された課題の解決」は行いますし、都度取り組み課題の顕在化や関係各所との合意形成は行うのですが、潜在的な課題や、課題になりそうなこと、へアプローチすることも、一定の割合で生じてくることに改めて気づきます。

 

あと、私の役割によるところかもしれませんが、「守り」の対応事案も、フリーランスで関わっていた時に比べると多い気がします。

「面倒だな、、」と思うシーンも正直ありますが、「でも、会社を運営し、前に進む上では必要だし重要な営みだな」と咀嚼し、また、「これまでこの辺の屋台骨を誰かに担ってもらっていたんだな」と思うに至っています。

 

でも、日本の直接雇用者に対する労働法規やルールは、ちょっと面倒すぎるし、

世界に取り残されないようにする、競争力や成長力を高める上では、もっと機動性の高い仕組みの整備が必要だとは思います。

(といっても海外の色々な国のルールに詳しいわけではないのですが)

 

次項の働き方のところと通ずるのですが、「一定の守備範囲をベースに」仕事を進める割合が、これまでに比べて多くなり、

それによって発揮できる価値や成果もあり、一方でそれによって機動力が少し下がる傾向にはあるのかな、というのが、今のところの所感です。

(今のところの、と書いているのは、僕が単に環境適応のさなかなのかもしれないからです)

 

■働き方の違いと気づき

これは今の会社だから、ということもありますが、

180度変わったのは、働く場所です。

これまでは(ここ数年は)、ほぼフルリモート(ホームオフィス)で、MTGはオンライン、チャットツールを駆使して働いていました。

(コロナの影響もとても大きいです。コロナ前はクライアントのオフィスに訪問したり席をいただいたりしていました)

翻って、今は毎日出社して、オフィスコミュニケーションをベースに(拠点は複数ありますし、Slack等のチャットコミュニケーション、オンラインコミュニケーションも使います。外部との面接面談はオンラインも多いです)仕事を進めています。

 

で、それに対する気づきなんですが、実は「圧倒的に色々スムーズ」なのです。

(これが3ヶ月やってみての最も大きな気づきかもしれません)

 

コロナ前から一緒のチームで働いていた、とかだったら違うかもしれないんですが、

ここ数年で転職した人、結構いるような気がしていまして、

「文脈をきちんと共有できる状態」になっているか、を踏まえた上でのルールメイキングがきわめて重要だな、と、改めて感じています。

(オフィス回帰って記事も結構目にするようになり、また働く場所の議論は世界中で今なお行われていますが、異動含めたメンバーの加入や入れ替わり、という要素抜きに語ってはならないな〜というのを切実に感じます)

組織づくりの文脈で、「新しく加わったメンバーの比率」や「オンボーディング期間」と「働く場所のルール、ガイドラインづくり」の両方をしっかりテーブルに載せることはものすごく大事だな、だけど肌感として、あまり議論されていないな、というのが改めての気づきになります。

 

あと一方で、僕自身の気づきとして、「ひとり時間」は貴重だな、ということもあります。

ずっとオフィスで働いていると、常に誰かしらといる状態になりますが、「ひとりで何かを考える」または「ひとりでただ単にぼーっとする時間」がパフォーマンスに与える影響が結構大きいな、、と感じています。

(あくまで僕の場合です)

ので、会社のまわりのお散歩スポットや、ひとりで時間を過ごせるカフェの存在が結構貴重だなと思っています。

(あと、これは前からですが、休憩を取りリフレッシュするのはとても大事)

 

■改めて気づいた「社外」の価値

これまでは、どの環境でも「社内であり社外」だったのですが、環境が変わって「社内(社中と表現することもあり)」と「社外」を意識するようになりました。

ただし、境界線がゆるく繋がっている、という従来の認識は残っています。これがフリーランス期間を過ごした最大の収穫なように思います。

 

話を戻すと、「社外の人と過ごす時間」は、改めて、かけがえない貴重な機会です。

会社での役割上、営業や協業、取引で社外の人と話す機会は大小あるかと思いますが、

その場合、多少なり「利害関係」がメカニズムとしては生じることになるかと思います。

 

そうではなくて、利害関係のない(つまり全く気を使わなくて良い」社外の人と話したり、相談したりする機会や価値が大きいことに気がつきました。

フリーランスの時はこういう機会が今よりも多かったように思います。これも僕自身の慣れかもしれません)

 

フリーランスだろうと会社員だろうと、もちろん言えることとそうじゃないことはあり、言えないことは絶対言ってはいけないし言わないのですが、だとしても、

社外に気さくに話せる人が一定数いて、一定の時間割合を彼ら彼女らと過ごす、ということは、気持ちの上でも、自分をメタで認識する上でも、とても価値があることも、

この3ヶ月での主要な気づきの一つでした。

 

■さいごに

だらだらつらつらと所感を書いていたら、いつの間にか2500字ちょっとになっていました。

僕自身の次なるテーマは「もうちょっと適応を進める」ことと、「ハイブリッド性を高めた攻めの仕事をする」なのかなぁと思ってきています。

 

合間で書きたいことが出てきたら書こうと思いますが、「半年たった時」の所感をまとめたら面白そうだと予感しているので、また書いてみようと思います!