よはくのらくがき

2005年から社会人、2016年からフリーランス。時折会社員へと往復したり、色々働くを実験・実践中。気づいたこと考えたことをまとめていきます。

「良い仕事」を増やしたい

こんにちは!久しぶりにブログ書きます。

 

最近、節目としての振り返りを色々と行っている中で、

自分なりに整理できたことがいくつかあって、

現在地のまとめとして、記事に書き起こしてみます。

※主観たっぷりだし、あくまで現時点のまとめなので、今後変わらないとは限りません。笑

※思考の背景もなるべく書き出したので、前置きも長いです。エッセンスだけ読んでいただけるなら2だけでも。と言いつつ全部読んでいただけたらとても嬉しいです。

 

■目次

1.こだわりの重心は「人」でも「組織」でもなく「仕事」

2.「良い仕事とは?」を現時点で定義してみた

3.共感から生まれる協働がしたい(投げかけ)

 

1.こだわりの重心は「人」でも「組織」でもなく「仕事」

個人と組織の関係性を探求したり、会社員→フリーランス→、と往復してみたり、

組織の研究活動に参画してみたり、勉強してみたりする中で、

熱量が高まる瞬間や、逆にモヤモヤする瞬間に少なからず立ち会ってきた。

 

個人の能力開発や成長であったり、良い組織の作り方やあり方であったり、

そもそも働き方や組織のあり方・社会そのものが多様化したり複雑になる中で、

この熱量の重心はどこにあるんだろう?とぼんやりと考えていた。

(これを「こだわりの重心」と表現した)

 

組織で言うと、例えば会社は人の入れ替わりはあるし、

雇用形態も様々であったり、会社を横断したプロジェクトも増えてきて、

単一の組織だけを扱うのではカバーしきれない領域があるように思えてきて、

(組織の研究に意味がない、というつもりは全くないです。良い組織の探求自体はとても意味があることだし、そこに携わる方々にはとても敬意を持っています)

「組織ではない単位」で捉えることが、自分のこだわりの重心に近づくのでは?と思い始めた。

 

じゃあ何が「しっくりくる単位」なんだろう?とあれこれ考えてみた時に、

「組織が行う活動」や「組織(あるいは組織を横断したチーム)を通じて生み出される価値」ではないか、というところに到達し、

つまりは「仕事」ということかな、と、現時点では結論づけた。

 

もう少しニュアンスの補足をすると、

(ややこしくまどろっこしいが、ここのニュアンスを重視しているので補足)

組織、というのをBeingであり状態、構造として捉え、

(組織の動的静的という意味ではなく)

仕事、というのをDoingあるいはOutput、「コト」として捉えた時に、

自分が捉えたい、扱いたい、よりよくしたい単位は「仕事」と定義した。

(なお、コトなのだが事業ではなく仕事、と定義しており、その理由は後述する)

 

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2.「良い仕事とは?」を現時点で定義してみた

扱いたい単位が「仕事」であることに行き着いた上で、

最初の問いを「良い仕事とは何か?」に置いてみた。

 

以下の5つの要素を高いレベルで複合的に満たした活動が、「良い仕事」なのではないかと考えた。

(なお、必ずしも全て満たしている必要はない。グラデーションもあるのであえてMECEにもしていない)

記述すると「当たり前だ」と感じられるかもしれないが、これらが置き去りにされた、忘れられた、軽視された仕事はものすごく多いと感じるし、

(もしかすると大部分かもしれない)

蔑ろにされるケースに接した時に、怒りや悲しみの感情を少なからず抱いてきた。

下記5つの要素を満たす仕事を増やしたいと願っている。

 

①質量の高い価値を生み出し、提供する

②関わる人の個々の強みが最大限活かされ、かつ、チームワークが発揮される

③関わる人が十分な情熱を投じ、楽しさと幸せ、学びと成長を得る

④心躍る理想を掲げながら、きちんと現実と向き合う

⑤協働のプロセスを通じて、つながりと関係性が育まれる

 

順に少しずつ記述してみる。

 

①質量の高い価値を生み出し、提供する

まず何より仕事を通じての付加価値はここである。バリューの発揮、だったり、価値創造だったり、呼び方は色々だ。

ポイントは、仕事には「開発」「企画」「生産」「販売」「サポート」など、様々な切り口があるが、それ自体に優劣があるわけではなく、良い仕事になり得ない仕事はない、ということだ。

ここにチームや組織が真摯であることはとても重要だと考える。

 

②関わる人の個々の強みが最大限活かされ、かつ、チームワークが発揮される

質量の高い価値を生み出す上で大事なのが、関わる人一人ひとりのパフォーマンスとチームワークの最大化になる。

ポイントは、個々の強みが常に最大限発揮される、というのは、言葉にするのは簡単だが綺麗事であり理想状態だと認識することだ。

その上で、関わる人の個性や強み、チームワークの発揮に対して真摯であることが重要だと考える。

 

③関わる人が十分な情熱を投じ、楽しさと幸せ、学びと成長を得る

良い仕事からは、直接価値が創造されるのはもちろんのこと、関わる人たちが得られるリターンが大きいのが特徴だと考える。

プロセスを通じて関わる人は楽しさや幸せを感じ、かつ、学びや成長を得る。そのための前提条件としてポイントになってくるのが、「十分な情熱をその仕事に投じているか」だと考える。

十分な情熱を投じていない人や、投じられない仕事も世の中にはとても多く、注視すべきポイントだと思う。

直接的な経済的リターンは、良い仕事と残念ながら相関しないケースもあるが、良い仕事に携わり得られた学びと成長によって、経済報酬を得る能力が高まる(平たく言うと収入や報酬がより高まる)ことには、高い相関があると考える。

 

④心躍る理想を掲げながら、きちんと現実と向き合う

4つめの要素は理想と現実への向き合い、取り扱い方だ。

これもテキストにするととても当たり前に感じられそうだが、実際にものすごく多くの仕事において置き忘れられていると考える。

理想や理念を置き忘れて現実だけを悲観的に見ることも、現実を無視して理想だけを語ることも、片手落ちであり、両者を並立させることが重要だ。

 

⑤協働のプロセスを通じて、つながりと関係性が育まれる

最後に挙げたこのポイントは、個人的にはここ数年でとても重要だと感じるようになった。

(極端な言い方をすると、以前は気づいていなかった)

個人的には、地域活動が当てはまるのだが、組織で働くよりはるかに多様な、意図やWillが異なる人が混ざり合って活動をしていくと、徐々に相互理解が進んで、あるいは、時にさまざまなぶつかりや葛藤を通じて、つながりや関係性が育まれていく。

特徴や考え方の違いを理解し、尊重し、つながりや関係性が深まることは、良い仕事の大きな大事な要素だと考える。

(これもそんなにスンナリいかず、残念ながら並行線になることは多々あるし、その方が良いシーンもタイミングもあると思う)

 

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3.共感から生まれる協働がしたい(投げかけ)

最後に今後に向けての抱負というか、探求したいテーマというか、

協働への投げかけをして、本稿を締めくくります。

 

今後、上記で記述したエッセンスを深掘りし、昇華させていきたいと考えています。

その上で、この内容に共感頂けた方と是非ぜひご一緒に様々な活動やプロジェクト、仕事をし、協働のプロセスや振り返りの機会をもっていきたいです。

 

何らかピンと来た方がいらっしゃれば、是非お声がけください!