よはくのらくがき

2005年から社会人、2016年からフリーランス。時折会社員へと往復したり、色々働くを実験・実践中。気づいたこと考えたことをまとめていきます。

採用は創造活動である(創造的採用のススメ)

※現在所属している組織の体験はベースになっていますが、現在の組織のことだけを書いているわけではなく、あくまで個人の思考をまとめています。

 

こんにちは。山の日です。

ストフリーランスをやり始めて4ヶ月ちょっと経ちました。

 

時折の棚卸しと発信が大事だな、と思う今日このごろ、

今回は、(広義の)採用は創造活動だな、と改めて思い直したことを

整理してみます。

(広義の採用、には、いわゆる新規採用に加えて、リプレイスや配置転換も含めています)

 

【目次】

■採用は創造活動である

■創造活動としての採用の4つの手順

 

■採用は創造活動である

事業を創る、広げる上で、採用活動は重要です。

定式化した仕事をただただ回す、ではないフェーズにおいて、

「足りないジョブ」「必要な仕事」は常に発生し、

また、働く人の様々な事情、ライフステージの変化などにより、

リプレイスや配置転換の必要性が生じてきます。

 

一方で、人はパーツや歯車ではないので、

(その意味で、「人材」という表現は、本当は適切ではないのかもしれません)

一人ひとり、一定の個性がありますし、Willも、人生のフェーズも様々です。

潤沢な人員がいる組織ならまだしも、100名程度、もしくはそれ未満のベンチャーだと、

個々人の才能や能力を活かしきらないと勿体ないし、仕事が十分前に進みません。

逆に言えば、デコボコな個性を持った人と人の化学反応をどう発生させるか、

どのように、どのような進化を促すか、こそが広義の採用活動だと考えると、

結果として、創造活動だと言えるな、というのが、今回伝えたいことの1つです。

 

一方で、広義の採用活動を成功させるには、多くの、そして適切な関係者を巻き込み、

意図を伝えたり、イメージを作ったりすることが必要で、

 

一人ひとり違うんだから、縁があった人に合わせてジョブを創造するしかないよね、

となってしまうと、そもそも巻き込むこと自体が難しくなってしまいますし、

イメージはわかないし、伝わらず、創造活動になりえません。

 

その意味で、一定の仮説や定義、手順を踏むことが重要になってきます。

(大層な書き方をしていますが、多くの企業や組織で既にやっていることで、

 ここであえて書いているのは、捉え直しませんか?という提案のためです)

 

ということで、2つ目の伝えたいことは、創造活動としての採用には手順があるよね、

です。

 

■創造活動としての採用の4つの手順

創造活動としての採用の4つの手順は以下で定義します。

①仮説を立てる(人物要件の定義)

②実際の人を当てはめて、「はみ出し」を確認する

③仮説をバージョンアップさせて、カタチにする

④走らせて、検証する

 

①仮説を立てる(人物要件の定義)

まず、やりたいジョブ/必要な機能を整理して、人物要件を定義します。

職種名を決めたり、どんなスキルセットが必要なのか?あったら良いスキルセットや経験は?を考えたり、例えば前職や現職で、どんな会社で何をやっている人がベストなのか?を想像したり。

(前提として組織で一緒に働く上でのパーソナリティの定義は重要ですが、今回それは別論点とします)

それらを「求人要件」という形で落とし込み、伝えるべき人に伝えます。

(本人だったり知り合いだったり、エージェントさんだったり)

 

②実際の人を当てはめて、「はみ出し」を確認する

仮説を立てて伝えて、実際に候補となる方と出会えたとして、

求めていたイメージ通りであることは、ほとんどないと思います。

(一定以上悪い意味でイメージから外れていたらご縁がないですが、

 良い意味でイメージからはみ出たり、悪くないけどややショートしていたり、はしばしば生じます)

そうなった場合、「元のイメージとのズレ」「はみだし」は何か、を、確認することがとても重要になります。

 

③仮説をバージョンアップさせて、カタチにする

①②を踏まえて、仮説との差分を確認したら、次にやることは、仮説のバージョンアップです。

バージョンアップさせた仮説が、進めたいものになっている、ワクワクするものになっていたら、カタチにします。

(結果としての不採用、前に進めない、という結論も、もちろんあります)

ここで重要なのは、単に採用するのではなく、はみ出した部分を活かし、新たな仮説にする、ということです。

(私の経験則的に、自覚的にこれをやっている組織はまだまだ少ないように思います)

 

④走らせて、検証する

③で新たな仮説をカタチにしても、この時点ではまだ仮説です。

実際に走らせてみて、検証してみて、チューニングして、を行うことで、

「しっくりくる」状態にすることで、一連の創造活動の質は高まります。

(ここも、自覚的にやっている組織はまだまだ少ないように思います)

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今日の棚卸しは以上です。お読みいただきありがとうございました。

どこかで誰かの考えるきっかけに繋がったら幸いです!