普段色々な会社やコミュニティ、組織(以下まとめて組織って書きます)で活動/仕事をさせて頂いていて、
組織によって位置付けや扱い方、運営のレベルがとても異なるなーと思うものに
「ミーティング」があります。
(色々呼び名はありますが、ここでは意図的にミーティングという表現を使います)
で、今回書く4つを押さえている、この場は4つのどれなんだっけ?が共通認識になっているミーティングは、参加者が心地良いし、生産性も高いし、良いことが多いな、と思っていて、
是非まとめてシェアしてみたいなーと思い、書いてみます。
なお、ミーティング、という書き方にて、懇親会や飲み会、勉強会も含めて、
「複数の人が会話する場」を総称して定義してみています。
【目次】
要素1:合意形成(何かを決める)
要素2:解や思考の質を高める
要素3:関係構築/文脈形成
要素4:学び
使い分けと認識が重要
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要素1:合意形成(何かを決める)
ミーティング、または会議、と聞いて、最もイメージしやすいのはこれかもしれません。
何かを決め、決定事項に基づいてアクションする。その決定事項を作るための会議。
「決定事項のないミーティングはミーティングじゃない」という会社やチームもあります。
決定したルールや名称、意思決定事項などの「アウトプット」を伴い、
行動を伴う決定事項には、やること、期日、担当者(複数の場合は責任者)が明確化されていることがよしとされます。
また、これらを明文化することが重要であり、多くの場合議事録を残します。
(この要素なのに議事録が残らないケースは、ダメなケースです。なお、この目的なのに、というのがポイントだと思っています)
要素2:解や思考の質を高める
次に挙がるのが、なんらかの解(目的1の決定事項、ともいえます)だったり、思考の質を高めるための議論、という要素です。
色々な角度から問いに向き合うプロセスであり、ここが深まることで、参加者が「良い議論ができた」という達成感を得られ、質の高い解が手に入ります。
ここでの解が直接的な行動を伴うこともあれば、伴わない場合もあります。
要素3:関係構築/文脈形成
次に、関係を作るためであったり、参加者間で共通の文脈を作ることを目的にしたミーティング、です。
特にコロナ禍で、リモートワークがメインになった職場など、日々のコミュニケーションが不足しがちだったり、「雑談」を欲していたり、という声も増えてきている中、
関係構築や文脈形成を(一部)目的としたミーティング、またはそれ自体が目的の場も増えてきているように思います。
(冒頭で、飲み会や懇親会も広義のミーティング、と書いた意図でもあります)
要素4:学び
要素2にもやや近いのですが、ミーティングを通じて気づきや学びがあるケースです。情報交換だったり、比較的経験の浅い方/発言しない方に同席してもらうケースだったり、はたまた勉強会であったり。
(ミーティングに出るからには一言以上発するべき、でなければ参加している意味がない、という考えもありますが、この目的にて合意している場合は、一言も発しないでも参加する意義がある、というケースはあると思います)
使い分けと認識が重要
ここまでは前提の整理/前置きで、ここからが言いたいことなんですが、
(前置き長いんですがこれから言いたいことの前提として大事なんです)
上記の4つにおいて、
「運営者としてどの目的で開催してるんだっけ?」
「参加者として、自分はどの目的で参加してるんだっけ?」
「今、この時間はどの要素で進んでるんだっけ?」
「この場には、どの要素が必要なんだっけ?」
を捉えたり、時には組み合わせたり、流れを変えたり、認識を合わせたりすることが、
ストレス少なく、良いミーティングを行う上で大事なんだけど、
意外とすれ違うことが多く、ストレスが生じる原因になったり、
本当は必要なのに、もったいない削られ方をしているケースに度々出会います。
会議の時間って多くなりがちだし、生産性の向上=効率化なりがちなんだけど、
飲み会で決定事項や担当者を決めて議事録をとることは少ないし(なくはないかも)、
コミュニケーションに効率を求めすぎると味気ないし(波長が合わない雑談はそれはそれでダメなんだけど)、
リモートで物事が進んだり、会議はむしろ効果的にできる一方で、
みんなでオフィスに出る意義もあるよな、どんな場合にオフィスに出ると良いんだっけ?と考えを巡らせるシーンもあったりします。
会議やミーティングって、ほとんどの組織で開催されているし、ほとんどの人が経験しているものだけど、
誰もが経験しているが故に、場に対する認識がズレて、そのズレがストレスを生むことが多いな、と思っています。
そんな時に、この要素を見直してみて、認識を合わせたり要素を足したり引いたり変えにいってみると、割とサクッと良い方向に進むかもしれません、というお話しでした。