最近本を読んでいたり、話をしたりして気になったことを。
テキストや会話などで、「自分の考え」として話す時と、
他者の言葉(〜〜に書いてあった、●●さんが言ってた)を引用する時があって、
(本でも、他の文献を引用する場合と、自説を述べるところが存在する)
ここに一定の傾向がありそう、かつ、自身の考えや述べていること(または他者から受け取る内容)が今どこにあるのか?を意識することが大事かもな、と思ったので、考えをまとめてみます。
上図の4つの象限に分けて考えることが大事だな、と整理しました。
①洗練された自論
自らの言葉で語られていて、かつ、洗練度や自身としての思い入れ、納得度が高い状態です。
説得力が非常に高く、主にその人の主な専門領域であることが多いように思います。
(正しいかどうか、時代に適合しているかどうか、等は別の話です)
この領域の内容で重要なことは、
より洗練度を高め、深めるためのアップデートを行うことになります。
②未成熟な自論
自分の言葉で語っているが、専門度がそれほど高くなかったり、
理論としても洗練されていない状態です。
この領域で重要なことは、「まだまだ考えが練られていないな、もっと深められるな」と意識することと、
他者に伝える時に、その前提も含めて伝えることです。
話す側がこの領域について自信たっぷりに話すと、ミスリードを招いたり、
聞き手・受け手としてはなんだかモヤモヤしたりします。
(私もモヤモヤする機会が結構ある気がしています)
一方で、「壁打ち」として話す内容としては、受け手が考える余白があり、
活発な議論に繋がりやすい領域です。
③賢者の知恵を借りる
(主に)名著の引用や、他の人の洗練された考えを引用し、
自らが伝えたいことを伝えます。
「自信を持って」書籍を人に勧めることも、この領域に入ります。
後述する④との違いは、他人の言葉を借りているだけで、
基本的には自身の専門とする領域であったり、自身が深く納得している内容であるという点です。
この内容を元に、①を組み立てるか、この領域は引用元の賢者に任せるか、
伝え手によって分かれるところです。
④知識のパッチワーク
伝え手が主に専門とする領域ではなく、かつ自身の言葉で語らず、引用して語るケースです。
伝え手は、ある程度の内容理解を伴いつつ、あくまで情報提供、知識の受け売りとして、他者の言葉や情報を扱います。
情報の正しさや、内容の洗練度に対する判断は、受け手が行います。
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知識や見識を元にコミュニケーションを行う際、上記4つのどの領域で語っているか、どの領域で受け取るか、意識したり、認識を合わせると、
ストレスやミスリードがなくなるなぁと思います。