よはくのらくがき

2005年から社会人、2016年からフリーランス。時折会社員へと往復したり、色々働くを実験・実践中。気づいたこと考えたことをまとめていきます。

「ロールモデル」の使い分け

こんにちは。

すっかり不定期ブログになっちゃいました。

 

今回は「ロールモデル」について、考え、書いてみようと思ったのでまとめてみます。

 

最近話したり、考えたりする機会がいくつかあったのですが、

一言で「ロールモデル」って言っても、使い方やシーンが割と多様化している、してくるなーとふと思い、考え方/切り口を整理します。

ロールモデルなんか考えるな!という考え方もありますが、「引き出しの一つ」としては割と有効じゃないかと思っています)

私自身が、これまで生きてくる中で上手く扱えてなかったり、整理しきれてない時期にとてもモヤモヤしたことも踏まえています。 

 

切り口は、「1)対象」「2)重ね方」「3)フォーカス」「4)頻度」の4つかなと考えました。

 

切り口ごとに考え、使い分けると良いかなと思います。

==

1)対象:有名人にするか/身近な人、知ってる人にするか

使い分け、もしくはハイブリッドが 重要だと思いますが、
面識のない有名人(書籍を書いている人や、歴史上の人物含む)を対象とするか、
面識のある(身近な)人を対象にするかは、使い分けのポイントだと思います。
 
有名人や偉人をロールモデルとする(自身と比較する)場合には「比べ疲れ」に気を付けた方が良いです。
多くの場合、彼ら・彼女らは優れた点がデフォルメ化されており(歴史上の偉人の場合は特に)、「自分を重ねる余地がない」「そんなストイックな努力はできない」等の「憧れを通り越した諦め」が生じてしまうこともあります。
 
また、「憧れるけどタイプが違う」場合もあり、ここも注意が必要です。
 

2)全部を重ねるか/部分的に重なりを見つけるか

次に、どの程度ロールモデルとするか、も考えるポイントだと思います。
これも、「ケースによって使い分け」できると良いと考えています。
 
その領域において初心者(例えば社会人になりたてで、仕事を覚えたて、とか、新しい職種にチャレンジしたて、とか)であった場合は、「全部を重ねる」ことが有効だと考えます。
TTP(徹底的にパクる)という言葉で表現されたり、「守・破・離」の守、の位置付けもここです。
 
一方で、ロールモデルを考える領域において、深みや選択肢の広さ、流派の違いの本質が見えてきた(本質が見えてきた、と思って、実は見えてない場合も多分にあるのですが)場合は、「部分的に重なりを見つける」方が有効です。
 
ここでの注意点は、
何も考えずにとにかく徹底的に重ねろ、真似しろ、という(主に上司やコーチが部下に)指導をするシーンもあり、これはこれで有効な面もあるのですが、
「思考を放棄する癖」に繋がるリスクがあります。
(一方で、斜に構えて変に表面的に捉えるのも、、、ではあるので、バランスが難しいところです)
 
3)能力にフォーカスするか/その背景となる思想にフォーカスするか
次に、ロールモデルのどこにフォーカスするか、です。
何らかの職業や専門領域におけるロールモデルの設定は、能力にフォーカスが当たることが多いです。
自身との知識やスキル、経験値の違いは何かに目が行きがちなのですが、重要なのは「違いを生み出す背景」を掘り下げにいくことです。
(特に年齢や経験の長さの差による)現時点での能力差を比較し、追いつこうとするのではなく(これは比較して辛くなるパターン)、
例えばロールモデルの対象が、自分と同じ頃どんなインプットや訓練をしていたのか、
今どんな課題感や目標を持って、どんなインプットや訓練をしているのか、を
観察し、掴んでいくことが有効です。
 
4)常に頭に浮かべるか/定点観測的に比べるか
最後に、ロールモデルを掲げる頻度についてです。
これは自身のタイプによって効果的に使い分けると良いと思うのですが、
目指す(ロールモデルとする)対象のことを常に頭に思い浮かべることが有効であれば、
PCや携帯の待ち受けなど、見える場所に置いておいたり、毎日その人の本などを読んだりすると良いですし、
常に比較する環境にあることで、逆にエネルギーを失うようであれば、
あえて見える場所においたり意識するのではなく、半年〜1年に1回など、
自身の振り返りのタイミングで比較してみるのが効果的です。
 
==
 
自身のスキルアップや専門性の追求、生き方を考えるにあたり、「前例」を上手く使うことはとても有効なアプローチだと思います。
アプローチ方法はまだまだあると思いますので、是非ご自身なりのロールモデルとの付き合い方を考えるきっかけにしてみていただければと思います!