よはくのらくがき

2005年から社会人、2016年からフリーランス。時折会社員へと往復したり、色々働くを実験・実践中。気づいたこと考えたことをまとめていきます。

「非天才」のキャリアの作り方

先日、学生さんとキャリアについて話す機会があって、

その時に話しながら、あとその後ちょっと考えながら考えたことをまとめてみます。

 

 

【言いたいこと】

「天才」はわかりやすい。それ故に、目指しがちである
「天才」と「非天才」は、キャリアの作り方が違うのではないか
「コトを為す」キャリア、「武器を増やす・鍛える」キャリア
ただし、時代の変化/技術の進化に「武器」がマッチするかは、きちんと見定めよう

※ここで扱う「天才」の定義を考え出すと議論が尽きなさそうなので、

 感覚的に「天才」と表記しています。定義を別途考えたいところですが、今回は、

 お読みいただいた方のフィーリングに解釈を委ねたいと思います。

 

「天才」はわかりやすい。それ故に、目指しがちである 

自己啓発書やメディア記事などには、「大成功者」を題材にしたり、

分析して、一般化したものが多くあります。

なぜなら、多くの人が「失敗するより成功したい」し、「憧れる」ため、

よく読まれるからです。

(成功者の自伝は語り継がれますが、普通の人の自伝はまず書店に置いてません)

そして、大成功者は、割と多くの場合「天才(後付け含めて)」なんじゃないかな、

というのが、今回の論のスタートラインです。

つまり、書籍やメディアで目にする「人生の成功法則」や「目指すべき考え方」の中には、

「天才にこそ通用するもの」と「万人に当てはまるもの」が、混同しており、

どちらもわかりやすく、魅力的に、しかし分けられずに示されているので、

憧れやすく、目指しがちじゃないかな、と考えます。

 

「天才」と「非天才」は、キャリアの作り方が違うのではないか

そして、「天才」と「非天才」では(僕はもちろん後者)、キャリアの作り方が違うんじゃないかなー、というのが、今回気づいたこと(考えたこと)です。

 

色んな人とキャリアについての相談をしたり、考えたりする機会に、

「やりたいことが見つからない、明確にならない」

「会社は成果を出すところで、成長を求めるなんて甘いのかな」

「就活、楽しみより不安が大きいんですよね」

といったことを「悩み」として聞くことがあります。

 

で、ここがまさに今回の鍵となる主張なんですが、

「非天才は、成長を第一義にキャリアを考えて良いんじゃないかな」

と、改めて結論づけました。

「天才」と「そうでない人」を混同したり比較するのは、人によってはとてもしんどいことだな、とも思います。

※ちなみに、時期によっても変わると思います。そして、若い人だけじゃなくて、いくつになっても通用する考え方だとも思っています。

 

コトを為す「天才型」キャリア、武器を増やす・鍛える「非天才型」キャリア

「大成功」は、何かを為した上での結果なので、

天才でもそうでなくても、大成功するためには、「コトを為す」必要があります。

(天才じゃないと大成功できない、ではないと考えます。念のため)

 

進路を決める(日本だと主に就職や転職)タイミングでは、

①どんな事業に携わるか(何を成し遂げるか)

②報酬や環境はどうか(目先の収入だけを意味せず、大成功した場合の資産も十分あり得る)

③誰と一緒に働くか

④どんな経験値や専門能力が開発されるか(どう成長できるか)

などを複合的に鑑みて、総合的にベストだと思う企業・職業を選択しますが、

(そして①〜④は独立ではなく絡み合う要素もある)

「天才型」では①②をより重視し、

「非天才型」では③④をより重視するのが良いのかな、と考えます。

 

以下では「非天才型」のみに言及します。

 

多くの人が、決して短いとは言えない期間、「仕事」をすることになりますが、

より高い価値を提供し、より多くの対価を得るためには、

経験値や専門能力を高める必要があります。

 

なので、どんな「経験値」や「専門能力」を磨くことができるか、は

「非天才」がキャリアを考える上では、とても大事になり、

「誰と一緒に働くか」は、これらの経験や専門能力を培う上で、

とても重要な要素になってくると思います。

 

ただし、時代の変化/技術の進化に「武器」がマッチするかは、きちんと見定めよう

最後にポイントになるのは、時代の変化や技術の進化に、磨いた武器(専門能力)がマッチするかどうか、は、常に見極め続け、必要に応じてアップデート(または変容)し続けなければならないので、注意が必要です。

(最近話題に上っている、45歳でのミスマッチは、ここの見定めを企業/個人ともに看過してしまった結果、とも言えると思います)

 

・・・かなり長くなってしまい(文字数はこれまでで最も多い)、かつ、まだまだ模索したい要素はたくさんありますが、ひとまず最近きになったことをまとめてみました。