よはくのらくがき

2005年から社会人、2016年からフリーランス。時折会社員へと往復したり、色々働くを実験・実践中。気づいたこと考えたことをまとめていきます。

選挙に学ぶ良い組織

こんにちは。久しぶりのブログです。

(最近ちょっとサボってました)

 

昨日、選挙があって、投票はしたものの、なんだかなぁ、と感じたところがあり、

どこに違和感や物足りなさを感じたのか、振り返ってみました。

良い組織を考える材料がいくつか見つかりました。

(もちろん、背景事情とか色々あると思うんですが、いち主張なので言いたい放題言います)

 

<目次>

・質の低い同意ではなく、質の高い議論を重視する

・当事者意識を全員が持てる構造

・揚げ足取りではなく補完する

・変化を起こしたければ自らが変化する

・じゃあどうしたら良いのか?

 

・質の低い同意ではなく、質の高い議論を重視する

政党政治は、「◯◯党としての意見」が、議員個人の意見よりも強く出る仕組みだと思います。

福祉、教育、経済、外交など、国として扱う領域は広いので、

「あらゆるジャンルで完全同意」をすることは、ほぼありえないはずです。

なのに、◯◯党は〜〜、という主張はだいたいまとまってますし、党の意見とは違うんだけど、という主張をする議員(候補者)の方は、基本的にはいません。

(もちろん、私が聞いてないだけかもしれません)

 

質の高い結論を出そうとしたら、誰の意見か、ではなく、意見の内容を吟味すべきです。

今のままの政党政治だと限界があるんだろうな、と思いました。

 

・当事者意識を全員が持てる構造

今回の投票率は、50%を割ったそうです。 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47611420S9A720C1EB2000/

身の回りでも、投票した人もいれば、投票しなかった人もいます。

それぞれに、色々と理由はあると思いますが、最も大きかったのは、

「当事者意識を持ちづらい仕組みである」ことなんじゃないかと思います。

(仕方ないっちゃ仕方ないんですが)

 

例えば東京都だと、何百万分の1票なわけで、

自分が投票しようがしまいが、結果には影響ないよね、と思ってしまうのは、

ある意味では仕方のないことです。

当事者として巻き込む工夫はなんらか必要なんだろうなぁ、と思いました。

 

・揚げ足取りではなく補完する

特に野党側だと発信しがちなのが、「現状への揚げ足取り」です。

事実をベースに、説得力のある発信をしやすくなるので、言いがちなのですが、

一方で、「現状の欠点を私(たち)は◯◯で補完します」という主張は

見られなかったように思います。

得意なことを生かし苦手なことを補完することで組織として大きな成果を出すとしたら、

「どう補完するか」にもっと言及があっても良いのではないか、と思います。

 

・変化を起こしたければ自らが変化する

何かしら変化を起こすには、自らが変化するのが(言うほど簡単じゃないけど)効果的です。

今回の選挙でも、「私たち◯◯党は〜〜という変化をします」という主張は、ほぼ無かったように思います。

(これも情報収集不足かもしれませんが)

これまでの実績や、正しかったことの主張は、毎度の選挙で出てきますが。

 

・じゃあどうしたら良いのか?

ということで、最後に妄想提案を書いておきます。

ここまでに書いたことの裏返しなのですが、こんな主張をする党が出てきたら面白いかなぁと。

 

1)集団心理に流されず、個々が考える集団であります。

 よって、党員によって意見の相違はありますが、最高の結論を出すために考え続けます。

2)唯一約束することは、政治への全員参画への促進です。

 投票率を高めることは絶対の公約とします。

3)我々は、少数派になろうが、多数派になろうが、自身の立ち位置に基づき、

 他の政党との良い補完関係を築くことを約束します。

4)社会をよくするためには、自らが変化し続けることを最重要と考えます。

 

政治的な主張は一切ないけど、次回こんな主張をする党(候補者)が居たら、

その人に投票するんだろうなぁ、って思いましたとさ。

 

追伸:次回(できれば来週)はまたこれまでのトーンに戻します。

パフォーマンスの3つのタイプ

こんにちは。

今回は、パフォーマンスの発揮について、いくつかの類型があるよ!

ということを、考えてみます。

 

<目次>

生産量は面積で表現できるが、大きい=ベスト、とは限らない

パフォーマンスの3つのタイプ

「タイプ」「面積」「高さ」を意識しよう!

 

 

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生産量は「面積」で表現できるが、大きい=ベストとは限らない

こなす仕事の量は、上の図のように、面積で表現できます。

単位時間あたりのパフォーマンスの高さと、投下した工数

単位時間あたりのパフォーマンスが高い(生産性が高い、と表現することもあります)と、それだけ効率よく価値を生み出すことができ、

投下する時間が長ければ長いほど、 生産の量は多くなります。

 

「生産」という視点で考えると、より高いパフォーマンスで、より多くの時間を掛けると、より多くのものが生み出せることになります。

 

ただし実際には、時間が一定以上長くなると、集中力やコンディションを保つのが困難になり、縦の長さ(パフォーマンス)が短くなるので、長時間働き続ければ良いか、というと、そういうわけでもありません。

一般的には、面積が大きければ大きいほど、生産量や成果は多くなり、

面積が大きければ大きいほど、売上や報酬は大きくなる傾向にあります。

 

面積が大きければ大きいほど、無条件に良さそうに見えますが、

実はここには落とし穴もあるよ、というのが、今日の主張の大きなポイントです。

(後半に書きます)

 

パフォーマンスの3つのタイプ

今日の主張に入る前に、パフォーマンスには、大きく3つのタイプがあるよ、

という話(これも今日の中核です)をします。

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図は、縦の長さを極端に表現していますが、パフォーマンスの発揮を、

図の3つのタイプで解釈します。

(図や例は簡素化の為に書いているので、特定の職業や仕事の良し悪しを論ずるものではありません)

 

①長時間持久型

求められるパフォーマンスは一定水準で、できるだけ長持ちすることが求められる型です。

コンビニやファーストフードのレジや、タクシーの運転手、などの仕事は、

ここに類型されます。

(個人の能力によって価格に差をつけにくい領域、と言う意味でこう表現します)

 

②生産量最大型

「できるだけ高いパフォーマンス」を「一定程度の量」実行することによって、

最大の成果をもたらすことができます。

多くのホワイトカラーの仕事など、 個人の能力によって比較的差がつきやすい領域です。

 

③突き抜け型

「とにかく最高水準のパフォーマンス」が求められ、極端に言えば時間の長さや継続性は必要とされない、

パフォーマンスのタイプです。

陸上短距離走、などのアスリートや、クリエイターは、ここに類型されます。

(なお、野球など、長いシーズンを乗り切る、という文脈もありますが、単純化のために、今回は考慮しません)

 

 

「タイプ」「面積」「高さ」を意識しよう!

冒頭の、面積が大きいのがベスト、とは限らない、に話を戻します。 

上記の②の領域では、面積が大きいことがベストです。

ですが③の領域では、コンスタントに稼働し、80点のパフォーマンスを出せることよりも、

一瞬で良いから100点のパフォーマンスを出す、そのために残りの時間はコンディションを整えたり、研鑽をするなどに充てる、

ことが求められます。

(極論ですが、面積は小さくても全く問題ありません)

 

ただし、例えばクリエイターといっても、勝者総取りじゃないマーケットも存在しますし、

一定の品質を量産することで価値を発揮するパターンもあります。

(ここの塩梅が難しいところ)

 

重要なのは、自身(ひとりの人でも従事する領域や仕事の内容によって変わる)が取り組んでいるコトの「タイプ」はどれなのかを意識し、

(①だな、と思ったら、まずは②にシフトするのがおすすめ。

 ②と③は、どちらが絶対に良い、という問題ではないので、まずはタイプを認識する)

 

②であれば、どうやったら面積が最大化するか考え、

③であれば、どうやったら縦の長さが最も長くなるか、にフォーカスしてみてください。

(「育成する」ことを仕事にされている方は、是非その対象の方について、

 上記の視点で考えてみてください)

 

今回言いたいことは以上です。

 

ちなみに、本論とは少し離れてしまいますが、多くの企業や組織で人やチームを評価する際、②を評価するのは比較的容易ですが、③を評価するのは難しく、

③の属性のパフォーマンスを、ついつい②のモノサシで評価してしまうことに、

とても大きなジレンマがあると思っています。

 

心身の健康を整えるシンプルな方法

こんばんは。

今回は、健康を整えることについて書いてみます。
(いま、実は体調崩し気味なので、あまり説得力は無さそうですが、、)
 
健康法については、本も色々出てますので、詳しくは書籍を読むのが良いと思いますが、
ざっとここ数年で感じていることを、箇条書き+αで、3分で読めるくらいの文量に
収めてまとめてみます。
あと、本に載ってる健康法って、ハードル高いものもあるので。
 
最近調子が悪いな、、と思われる方は、チェックリスト的に流し読みしてみていただければと幸いです!
※医学的なエビデンスはありませんので、その点は予めご了承ください。
 
・心身の健康は繋がっているので、身体の健康に気をつかおう
 忙しく働いてると(いわゆる仕事以外でも)、どうしても疲れる時や調子の悪い時はあります。
 特に、精神的に疲れてしまう時も、時にはあると思います。
 精神の疲れや不調の時、身体を健康にすると案外回復したりするので、
 身体の健康には注力すると良いです。
 
・まずは睡眠。7時間以上は寝よう!
 全てのベースとなるのは睡眠の量です。何がなんでも睡眠は削らないようにしましょう。
 
・寝具は大事!
 睡眠って人間の活動においてとても多くを占めるので、寝具めっちゃ大事です。
 ここ数年でした買い物のうち最も良かったものの1つが「良い寝具」だと思ってます。
 (ちなみに私は西川のエアーを使ってます)
 
・日光を適度に浴びよう(特に朝)
 日光の力って偉大だなぁと最近思います。
 インターネットやオフィス環境が整ってきたことで、外に出なくても仕事が進むことが
 以前に比べても多くなってきたと思います。
 それ故に、「日中、ほとんど外の光を浴びてない!」という方も、
 いらっしゃるんではないでしょうか。
 
 午後に少し外で散歩をする、起きる時に朝日を浴びる、など、
 日光を「意図的に」浴びることは、健康にとってとても大事だと思います。
 
・食事は「よく噛んで食べる」「葉野菜を食べる」
 葉野菜は、前項の日光とセットみたいな気がしています。
 (ヒトは植物ではないんですが、植物の健康法ってヒトにも当てはまる気がする)
 あと、胃腸に負荷をかけないのも大事です。
 「よく噛んで食べる」のは、すぐにできるけど案外見過ごされがちだな、と思います。
 
・気圧が低いときは無理しない
 日光とも関連するんですが、気圧は万人の体調に影響する気がします。
 (昔は全然気にならなかったけど)
 ので、気圧が低い時は、そもそも無理をしない、というのも、
 健康法に入れて良いんじゃないかな、と思います。
 
・意図的に脳を休めよう
 コンピューターも、時折稼働率を下げたり、電源を落としたり、
 不要なファイルを削除したりすると、パフォーマンスが向上し長持ちします。
 ヒトも同じように、脳を意図的に休めることで、結果的にパフォーマンスが
 向上するように思います。
 
 意識しないと脳って中々休まらないと思うので、意図的に休めるのは大事だと思います。
 
 
ざっと以上です。
すぐにできそうなものでないと、私自身は長く取り入れられないので、
そこを意識してまとめてみました。
(お金かかるけど寝具はおすすめ)

情報流通の技術

こんばんは。

今週は時間を取れず、ようやく今になって書いてます。

 

今回は、チームに流れる情報量、情報流通の技術、というテーマで書きます。

 

チームメンバーの多様化は、ここ数年で進んできているように思います。

雇用形態や、働く場所や、勤務の頻度・時間など。

そのチームで高い成果を出す上で、とても大事になってくるのが、

情報や知識の共有になってきます。

 

ですが、「情報流通の技術」については、チームによって大きくバラツキがあり、

未成熟かつ重要度に比べて発達してない分野だなぁと感じています。

(ワークスタイルが均質だった時は、「全部見ておけ」で済ませてた、済んでいたが、それでは通用しなくなってきたように思います)

(なお、「個人の情報収集力を高める」というアプローチもあるのですが、それはまた別の機会に書きます)

 

ポイントを以下の3つにまとめてみました。なお、順番にも意味があると考えています。

 

<目次>

①受け手のキャパシティを見積もり、流す情報の総量を決める
②流れてくる情報と取りにいく情報を使い分け、効果的に流す
③「伝えた」ではなく「伝わった」にする
 
 
①受け手のキャパシティを見積もり、流す情報の総量を決める
「全員が全部」情報をキャッチできていれば望ましいですが、情報量は多い傾向にありますし、キャッチアップにも手間はかかるので、全ての情報をキャッチするようにしていたら、物事は進みません。
そこで、受け手(チームの様々な構成メンバー)がどれだけの情報を、どれくらいのスピードであればキャッチアップできるのか、ということを、出来るだけ正確に見積もり、
その見積もりを元に、どれだけの情報を、どのように流通させるか、を定義し、
定義に沿って、情報を適切な形で流通させることが、まずは大事になってきます。
 
②流れてくる情報と取りにいく情報を使い分け、効果的に流す
次のポイントは、情報の届け方、です。
どこかにまとめて置いて、「見ておいてね」だけで情報が意図した通りに行き渡れば問題ないのですが、それほど簡単にはいきません。
(大体は、プロジェクトの中心に居る人ほど、プロジェクトについて持っている情報量も多く、理解度も情報感度も高いことが多いです)
 
重要なのは、「目を通してほしい情報は流す」ことと、「知りたい情報にアクセスできる状態を作る」ことの2点です。
(情報の対称・非対称については、組織のポリシーによります。フラットを志すのであれば、対称であればあるほど良いですが、そうとも限らない場合もありますので、目利きが重要になります)
 
「伝えた」ではなく「伝わった」にする
メンバーが多様なチームで起こりがちなのが、「伝えたつもり」のフラストレーションです。
受け手の感度やキャパシティにより、届く情報量は異なるので、
一度伝えた、伝えたつもりになっていたことが、伝わっていない、という事象は、
とても多くの場面で目にします。
(情報の重要度が人によって違う、ということもあります)

 

そこで効果的なのが、「伝わったかどうかを効果的に確認すること」です。

繰り返し発信する、理解の確認をする、本当に必要ならテストを行う、など。

 

「なかなか伝わりきらない」という前提に立つと、ストレスは少なくなります。

 

==

 

もし、チーム内での情報量や知識量によるストレスがあれば、①〜③の順序で、

ぜひ見直してみてください。

 

少しでもお役に立ってたら幸いです!

 

スキルのポートフォリオ化

こんにちは。

最近仕事の相談をする中で、企業が事業戦略を立てるのと、個人のキャリア作りって、

重なる部分が大いにあるなぁと感じています。

 

今回は、「スキルセットも、ポートフォリオを意識して組み立てると良いな」

という話です。

 

<目次>

企業は事業のポートフォリオを組んでいる(PPM

企業も人も環境適応

個人のスキルや仕事もポートフォリオで考えよう

 

<本文>

企業は事業のポートフォリオを組んでいる(PPM

(知ってるよ、という方は読み飛ばしてください)

経営学の教科書とかに、プロダクト・ポートフォリオ・マトリクス(PPM) という概念が出てきます。

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プロダクト・ポートフォリオ・マトリクス


検索したら色々と出てくるんですが(PPMだけで調べると、理科の単位も出てくるので注意)、ボストンコンサルティンググループさんが1970年代に提唱した概念です。

 

ざっくり言えば、

・「事業が置かれる市場の成長性」と「市場における自社のシェア」の二軸で、事業をマッピングできる

・企業が持続的に成長するためには、マトリクス上での自社事業をマッピングし、バランスよくポートフォリオを組むことが必要

という考え方です。

 

企業も人も環境適応

新卒で入った会社で、最初に「企業は環境適応業である」と教わりました。

ざっくり言うと、

「生物は、強いものや賢いものが生き延びるのではなく、環境に適応したものが生き残る。企業も同じで、環境に適応した企業が生き延びる」

という考え方です。 

で、個人の仕事に置き換えても、全く同じことが言えるなと思います。

 

10年後に無くなる仕事、とか、機械(AI)に置き換えられる仕事、とか、よく言われますが、

AIが話題になる前から、というか遥か昔から、技術は進歩し、仕事は置きかわり続けていて、

市場環境に目を向け、市場が求められる付加価値(仕事において)を提供し続けることが必要です。

 

自工会の豊田会長、日本の終身雇用「守っていくのが難しい局面」 :日本経済新聞

45歳以上はクビ!? NEC、富士通、コカ・コーラetc.でリストラが進行中 | 日刊SPA!

 

最近ニュースでもこれらのトピックが増えてきていますが、

まさに環境への適応がこれまで以上に問われている、ということだと思います。

 

全てが変わるわけじゃなく、普遍的なものもありますが、そこをしっかり意識し、見定めることも重要です。

 

 

個人のスキルや仕事もポートフォリオで考えよう

上記を踏まえ、今日の本題・主張はここです。

個人のスキルや仕事についても、同様の考え方で捉えて、今の仕事やスキル習得を配分するのが大事だ(そしてあまりそういう考えで棚卸したりしている人は少ない)と考えます。

あらゆるスキルは、向き不向きや先天性はある上で、訓練によって身につき、他者と差別化を図れるレベルにまで昇華します。

(先天的なもの「だけ」では、第一線で価値を提供し続けるのは難しいです)

 

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スキル・ポートフォリオ・マトリクス

 

PPMに倣って、スキルをマトリクスで表してみました。 

左の仕事が多いと、それだけその時の発揮価値・収入は多くなります。 

 

このマトリクスを考える上でのポイントは、以下の3つだと考えます。 

1)マトリクス左方向へ力学が働く

報酬は少ないよりは多い方が良いので、「今価値を出せる、稼げる仕事」を選択する傾向があります。

企業も、同じ報酬を支払うなら、より価値を提供して欲しいので、

スキルマッチの中途採用や、業務委託とかだと、①のマッチが多くなる傾向にあります。

(大企業のジョブローテーションとかは、報酬を変えずにここのバランスを取りにいくので、その点ではすごいなーと思います)

左方向に働く力学は、「働く人個人の心情」によって生じます。

 

2)マトリクス下方向へ力学が働く 

原則的には、時代が進むにつれ、今持っている技術は古くなり、陳腐化します。

(しかも段々早まっていきます)

なので、今持っている技術やスキルは、アップデート(または別の新たなスキルを習得)する必要があります。

 

3)③を習得するのは仕事とは限らない

③は、意識的に取らないと得られません。 

対価を頂く仕事の機会で習得できれば良いですが、それが難しそうであれば、

仕事とは別の領域で、習得することが重要になります。

(対価を支払って学ぶ、ということも時にはあると思います)

 

もし、お読み頂いて「なるほどなー」と少しでも思っていただけたら、

自分が持っているスキルや知識が、マトリクスのどこに当てはまるか、

マッピングしてみて頂けたら嬉しいです!

(ちなみにこのブログを書いてるのは私にとっての③です。仕事じゃないけど)

定量化しないことの価値

こんばんは。

最近書くのに時間が掛かってきてますが、それだけ悩めてるので良い傾向と思ってます。

今回は「定量化」について考えてみます。

 

「KPI」や「目標」は、(おそらくほとんどの)会社で設定されていたり、

運用されていると思います。 

定量化することは良いこととされ、物事の評価も、できるだけ定量化して行われることが多いです。

(試験も点数で測ります)

 

今日は、定量化しないこと、について、考えてみたいと思います。

 

目次

定量化は有効かつ気持ち良い

定量化は強力がゆえにリスクもある

「測れない」に慣れ、定性を「感じ」よう

  

定量化は有効かつ気持ち良い

そもそも人は「知りたがり」「測りたがり」「比べたがる」生き物です。

「理解のできない/得体の知れないものに対する恐怖心」と

「もっと知りたいという好奇心」がそれぞれあります。

(人によって強い弱いはあります)

 

 で、手っ取り早く「理解した気になれる」のが、定量化。

(本当に理解できることもあるし、そうでないこともあります)

 

物事を進める上で、現状を把握し、対策を打つのはとても重要であり、

データが採れるものについては、データを採り、分析し、分析を元に打ち手を考えることは、

より良い打ち手にするために、とても重要かつ有効なアプローチです。

 

そのため、できる限り定量化しようとしますし、

そのままだと測れないものも、「満足度」とかで定量化したりします。

 

とにかく、定量化するとわかりやすくなり、わかることでスッキリします。

 

定量化は強力がゆえにリスクもある

データで示されると説得力がありますし、わかった気になりやすく、

定量化はとても強力です。

 

それ故に、リスクもあります。

 

定量化のリスクには、以下のようなものがあります。

(他にもあるかも)

1)説得が目的化してしまい、恣意的な定量化が行われる

 意思決定を仰ぐ上で、説得力が高いことは不可欠です。

 それが故に、説得するのが目的になってしまい、どうすれば説得できるか?

 意思決定を仰げるか、を考え、そのために必要なデータを、どうにか引っ張ってくる

 結果、ちょっと強引なデータが恣意的に用いられたりして、かつ、

 とても説得力があるので、説得されちゃったりします。

 

2)不自然に定量化したものは、本来の姿を示さない

 無理やり定量化したものは、真実を示さないことは多々あります。

 全てが、とは言いませんが、例えば満足度など。

 満足度が高い=対象者が満足しているか、と言うと、決してそうではないケースは散見されます。

 

3)「定量化したい欲求」は、短期的な成果を要求する

  定量化はとても魅惑的なので、何でもかんでも「どうやったら定量化できるか」

 に結びつきます。

 また、特に最近は変化のスピードが早くなってきているので、短いスパンで

 検証できないか、という欲求は、益々強くなってきているように思います。

 結果として本来の目的が損なわれる、ということも、度々起こります。

 

これらのリスクがあることを認識するのは、とても大事なことだと思います。

(これらが複合的に悪影響を及ぼすこともあります)

 

「測れない」に慣れ、定性を「感じ」よう

定量化は、とても魅力的ですし、とても有効です。 

一方で、「測れないもの」にも(にこそ、と言うべきかもしれません)大事なものはあります。

 

「測れないもの」を測ろうとせず、定性のまま感じ取る習慣やスキル・センスが、

これから、より大事になってくるなぁと思ってます。

(この辺はとても感覚的ですが、ここ何年か特に思うこと)

 

ちなみに、この文章も「思います」を多様してるんですが、

僕が思うに、ビジネス上では「思います」は良くないものとされてきました。

(僕の周りの環境だけではないはず)

 

この辺も、変わってきているように感じてます。

 

雇用っぽい契約のいろいろ

こんにちは。

先日、雇用形態って増えてきているよね、今後ますます多様化するよね、

って話をしていて、

そもそも、「契約」にはどんなものがあるかな、って考えてみました。

 

<目次>

全ては「仕事と対価を交換する契約」である 

雇用契約は、「利害関係の一致+信頼+制約」の足し算で結ばれる

制約が少ない/リスクがイーブンなほど、契約は健全

 

 

全ては「仕事と対価を交換する契約」である 

広義の雇用契約には、色々な種類があります。

正社員、契約社員、アルバイトはもちろんのこと、

(最初正規・非正規って書いてたんですが、非正規って言い方失礼だなと書いてみて思いました笑)

派遣や業務委託、外注、コンサルティング(企業への発注も含む)、成果報酬のエージェント(代理店)、税理士や弁護士などの顧問契約、フランチャイズなどの加盟契約

 

もっともっと広義に捉えると、タクシーに乗る、出前を取る、なども、

ある意味では、「雇用」であると言えます。

(ただ、タクシーに乗る等も含めて考えると広すぎるので、以降「広義の雇用」として議論では顧問や加盟契約まで、を扱うことにします)

 

全てに共通するのは、合意に基づき、仕事(価値)と対価を交換している

ということです。

 

それぞれの契約で異なる要素としては、

・期間の長さ

 →有期か無期かも含みます

・何に対価を支払うか

 →月間や時間など、仕事をした期間に対して対価を払うのか、

  一定の成果に対する対価を払うのか、何らかの着手金(イニシャルフィー)なのか

・付与される称号、ラベルやレッテル

・ペナルティの有無と内容

あたりです。

※対価の大小は、契約形態によっては異なりません

 

雇用契約は、「利害関係の一致+信頼+制約条件」の足し算で結ばれる

広義の雇用契約が成り立つための要素を考えてみましたが、以下の3つを足し合わせたもので、双方合意して成り立ちます。

①利害関係の一致

 雇用契約によって、雇用者・被雇用者双方に得られるもの・メリットがあること

ここでポイントなのは、「得られるもの」という受け手視点であって、「提供できるもの」という視点で捉えてしまうと、上手くいかないように思います。

(そしてこういうケース/ミスマッチは結構多い気がする)

②信頼

 雇用は、雇用者/被雇用者に一定以上の信頼関係があって成り立ちます。

 (当たり前っちゃ当たり前ですね)

 

③制約条件

 時間の拘束や副業禁止規定、契約期間や解約時の違約事項など、①と②では不十分なところを補うものです。

 ①②が十分であれば制約は少なくてすみますが、主に雇用側が性悪説で運営しているか、性善説で運営しているか、によっても条件の多い少ないは決まってきます。

 (言い換えれば、この制約条件の多さで、性悪説で運営しているか、性善説で運営しているかはある程度わかります)

 

制約が少ない/リスクがイーブンなほど、契約は健全

ここは自論ですが、色々な契約をしたり見たりする中で、

「制約条件が少ないほど、契約は健全に機能する」 

ように思います。

(制約条件が少なくなるように双方努めると良い、とも言い換えられます)

変更しやすい、辞めやすい、縛らない、、などなど。

 

また、制約面において、雇用者と被雇用者が抱えるリスクがイーブン・フラットであればあるほど、契約は健全だなと思います。

 

対価という切り口で上記を考えると(対価は要素としては大きい)、

・行動に対する対価

・成果に対する対価

をバランスよく設定できていればいるほど、健全であると言えます。

 

==

今まさに、社会的に雇用や契約の概念をみんなで考え、見直しているところだと思うし、

もっと考えを深めて、この辺貢献していきたいなと思います。

(字数が多い割には言いたいことがスッキリ言えた、、気がする)