よはくのらくがき

2005年から社会人、2016年からフリーランス。時折会社員へと往復したり、色々働くを実験・実践中。気づいたこと考えたことをまとめていきます。

時間をタテとヨコで捉えなおす

いくつかの会社や仕事に携わらせて頂いていて、「切り替え」や「時間の使い方」について、どうやってるか質問を頂くことがあります。

今回は、時間(だけじゃないかもしれませんが)の区切り方について、整理してみます。

一つの会社でも複数のロールやプロジェクトに関わっている人はいる、というか多いと思うので、少しでも参考になれば嬉しいです。

 

<ざっくりまとめ>

■攻めの時間と守りの時間がある

■攻め:一見何もしてないように見える、考える時間が重要

■守り:減らした方が良い、と決めつけない

■攻めはタテでまとめて、守りはヨコに散らす

■バランスが悪いと何が起こるか

■タテとヨコを意識しながら予定表を見てみよう

 

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タテ(攻め)の時間とヨコ(守り)の時間

 

■攻めの時間と守りの時間がある

仕事=何らかの価値を生み出すこと、だとすると、

(数値で測れるとは限らない)

・実際に価値を生み出す「攻めの時間」と、

・価値を生み出すために必要な「守りの時間」に、

大別できると考えます。

具体的には、

攻めの時間・・・アウトプットする、何かを作る、物事を考える、ブレストする、提案する、作業を進める、など

守りの時間・・・インプットする、状況理解をする、イレギュラーに対処する、依頼の対応をする、定例会議に参加する、など

 

を想定して、定義しています。

(人によって定義は微妙に変わるかもしれません。しっくりくる捉え方をして頂ければと思います)

 

■攻め:一見何もしてないように見える、考える時間が重要

攻めの時間は、価値を生み出す時間なので、「何かやってなきゃいけない」

って考える方もいらっしゃいます。

(予定表が埋まってないと、何かしてないと、不安になる、的な)

が、新しい価値を生み出す上では、「手を動かさず、じっくり考える」ことが

とても大事になってきます。

これまで色々な方のカレンダーや時間の使い方を見てきましたが、「考える時間」を確保していない方は、とても多いように思います。

 

■守り:減らした方が良い、と決めつけない

守りの時間、というと、できるだけ減らした方が良い、と決めつける方もいらっしゃいますが、そうは思いません。

(多すぎるのは問題ですが)

価値を生み出したり、良質な思考をする上では、「適切に、鮮度や質の高い状況理解をする」ことがカギになってくると思います。

ちなみに、ここで言う守り、には、明らかに減らした方が良い雑務は含みません。

 

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タテとヨコで時間を取る

■攻めはタテでまとめて、守りはヨコに散らす

考えたり、何かの作業をする際には、「出来るだけまとまった時間を確保する」のがポイントだと思います。

車のギアが高い状態を維持する、だったり、スポーツで言う「ゾーンに入る」みたいな感じです。集中力が高まれば高まるほど、攻めの時間は良質になります。

これを、「タテの時間」とします。

複数の仕事やプロジェクトに関わっている場合は、一つの「攻め」の時間には、一つの仕事やプロジェクトに集中することがポイントになります。

 (なお、適度な休憩も必要です)

 

関わるプロジェクトや仕事にもよりますが、状況が都度変化する場合は、適切な頻度でのキャッチアップが必要になりますので、適切な頻度で、守りの時間をとることが大事です。

これを「ヨコの時間」とします。

 

■バランスが悪いと何が起こるか

 

攻めの時間が少なければ、そもそも生み出す価値が少なくなり、守りの時間が少なければ、思考の質が下がったり、適切ではない判断に繋がるため、ムダが生まれたりします。

攻めと守りのバランスは重要です。

(なお、それほど大組織でもないのに大組織並みの状況理解を要求し、結果として攻めに時間が使えないケースも散見されます)

 

■タテとヨコを意識しながら予定表を見てみよう

ぜひ、タテとヨコを意識して、予定表を見てみてください。

・タテの時間がプロジェクトをまたいでごっちゃになってないか

・思考の時間は取れているか

・ヨコの時間は多すぎないか、少なすぎないか

など。

バランスが悪いな、と思ったら、整えることで、よりスッキリと時間を使えるかもしれません。