よはくのらくがき

2005年から社会人、2016年からフリーランス。時折会社員へと往復したり、色々働くを実験・実践中。気づいたこと考えたことをまとめていきます。

Numberの将棋特集より、知的能力の開発の学び

ふとコンビニで気になって買ったNumberの最新号(たぶん)、特集は将棋。
3つ、個人的には大きな気付きがあったのでメモがてら。
(雑誌の機軸は藤井聡太さんの特集に仕立てられているんだけど、良い記事がたくさんあった)
1)知的スポーツの「ピーク」について
スポーツより身体能力に左右されない将棋にも、年齢的ピークが存在する。
インタビュイーによって回答は異なるが、
25歳で基本的な能力・スキルは完成され(経験は積めるが)、
35歳〜45歳で衰え始める(ピーク時のパフォーマンスが出なくなる)と書いてあった。
衰える能力は、「記憶力」と「瞬発力」の2つ。
この2つを補う経験や戦い方にシフトしたり、積み上げたスキルの「貯金」で戦っていったりしている。
2)天才は中学生から頭角を現す
中学生で棋士になった方はこれまで5人。
加藤一二三さん、谷川浩司さん、羽生善治さん、渡辺明さん、そして藤井聡太さん。
将棋にそれほど詳しくない私でも5人とも名前を知っている。
(しかも、18歳〜20歳くらいで、トップクラスのパフォーマンスを出しているケースも多い)
これは実は、将棋以外でも当てはまる重要な示唆なんじゃないかと思った。
(身体能力が伴うとピークは異なりそう)
多くの人が「仕事」に触れるのって、早くて高校生や大学生(せいぜいアルバイト)、
本格的に就職するのは大学を卒業してから、が多い。
人間の能力開発が将棋とそれ以外で異なるとは、個人的には考えづらく、
だとすると、中学生までに何らかの「真剣に仕事をする機会」があることが、実はとても大事なことなのかもしれない。
(自分に当てはめると、中学生の時には仕事のしの字も知らなかった)
3)AIとうまく付き合い、自らを高めている
囲碁や将棋は、AIと人類のトップがしのぎを削っている。
本誌によると、進化したAIの打ち筋を取り入れ、棋士も進化しているとのこと。
(結果として、AIが時間内に計算しきれない手を打てることもあるよう。今後のAIの進化はわからないが)