よはくのらくがき

2005年から社会人、2016年からフリーランス。時折会社員へと往復したり、色々働くを実験・実践中。気づいたこと考えたことをまとめていきます。

パフォーマンスの3つのタイプ

こんにちは。

今回は、パフォーマンスの発揮について、いくつかの類型があるよ!

ということを、考えてみます。

 

<目次>

生産量は面積で表現できるが、大きい=ベスト、とは限らない

パフォーマンスの3つのタイプ

「タイプ」「面積」「高さ」を意識しよう!

 

 

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生産量は「面積」で表現できるが、大きい=ベストとは限らない

こなす仕事の量は、上の図のように、面積で表現できます。

単位時間あたりのパフォーマンスの高さと、投下した工数

単位時間あたりのパフォーマンスが高い(生産性が高い、と表現することもあります)と、それだけ効率よく価値を生み出すことができ、

投下する時間が長ければ長いほど、 生産の量は多くなります。

 

「生産」という視点で考えると、より高いパフォーマンスで、より多くの時間を掛けると、より多くのものが生み出せることになります。

 

ただし実際には、時間が一定以上長くなると、集中力やコンディションを保つのが困難になり、縦の長さ(パフォーマンス)が短くなるので、長時間働き続ければ良いか、というと、そういうわけでもありません。

一般的には、面積が大きければ大きいほど、生産量や成果は多くなり、

面積が大きければ大きいほど、売上や報酬は大きくなる傾向にあります。

 

面積が大きければ大きいほど、無条件に良さそうに見えますが、

実はここには落とし穴もあるよ、というのが、今日の主張の大きなポイントです。

(後半に書きます)

 

パフォーマンスの3つのタイプ

今日の主張に入る前に、パフォーマンスには、大きく3つのタイプがあるよ、

という話(これも今日の中核です)をします。

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図は、縦の長さを極端に表現していますが、パフォーマンスの発揮を、

図の3つのタイプで解釈します。

(図や例は簡素化の為に書いているので、特定の職業や仕事の良し悪しを論ずるものではありません)

 

①長時間持久型

求められるパフォーマンスは一定水準で、できるだけ長持ちすることが求められる型です。

コンビニやファーストフードのレジや、タクシーの運転手、などの仕事は、

ここに類型されます。

(個人の能力によって価格に差をつけにくい領域、と言う意味でこう表現します)

 

②生産量最大型

「できるだけ高いパフォーマンス」を「一定程度の量」実行することによって、

最大の成果をもたらすことができます。

多くのホワイトカラーの仕事など、 個人の能力によって比較的差がつきやすい領域です。

 

③突き抜け型

「とにかく最高水準のパフォーマンス」が求められ、極端に言えば時間の長さや継続性は必要とされない、

パフォーマンスのタイプです。

陸上短距離走、などのアスリートや、クリエイターは、ここに類型されます。

(なお、野球など、長いシーズンを乗り切る、という文脈もありますが、単純化のために、今回は考慮しません)

 

 

「タイプ」「面積」「高さ」を意識しよう!

冒頭の、面積が大きいのがベスト、とは限らない、に話を戻します。 

上記の②の領域では、面積が大きいことがベストです。

ですが③の領域では、コンスタントに稼働し、80点のパフォーマンスを出せることよりも、

一瞬で良いから100点のパフォーマンスを出す、そのために残りの時間はコンディションを整えたり、研鑽をするなどに充てる、

ことが求められます。

(極論ですが、面積は小さくても全く問題ありません)

 

ただし、例えばクリエイターといっても、勝者総取りじゃないマーケットも存在しますし、

一定の品質を量産することで価値を発揮するパターンもあります。

(ここの塩梅が難しいところ)

 

重要なのは、自身(ひとりの人でも従事する領域や仕事の内容によって変わる)が取り組んでいるコトの「タイプ」はどれなのかを意識し、

(①だな、と思ったら、まずは②にシフトするのがおすすめ。

 ②と③は、どちらが絶対に良い、という問題ではないので、まずはタイプを認識する)

 

②であれば、どうやったら面積が最大化するか考え、

③であれば、どうやったら縦の長さが最も長くなるか、にフォーカスしてみてください。

(「育成する」ことを仕事にされている方は、是非その対象の方について、

 上記の視点で考えてみてください)

 

今回言いたいことは以上です。

 

ちなみに、本論とは少し離れてしまいますが、多くの企業や組織で人やチームを評価する際、②を評価するのは比較的容易ですが、③を評価するのは難しく、

③の属性のパフォーマンスを、ついつい②のモノサシで評価してしまうことに、

とても大きなジレンマがあると思っています。