よはくのらくがき

2005年から社会人、2016年からフリーランス。時折会社員へと往復したり、色々働くを実験・実践中。気づいたこと考えたことをまとめていきます。

議論の質が高まる要件を考えてみる

勉強会とか、会議とかで、議論の質の高さってまちまちだな、と最近思っていて、

その要件って何だろう?とふと思い、考察してみます。

※会議じゃなくて議論、です。全く別物です。

 

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イラスト引っ張ってみた

■そもそも議論って何?

辞書で調べると、

[名](スル)互いの意見を述べて論じ合うこと。また、その内容。「議論を戦わす」「議論を尽くす」「仲間と議論する」

と書いてあります。

議論学 - Wikipediaというものもあるんですね。

どちらが正しいか、勝ち負けを決める「ディベート」や、条件・落としどころが決まる「交渉」など、色々な形式があります。

 

■質の高い議論では何が生み出されるか?何が得られるか?

個人的な見解ですが、議論では

・学び(言語化されているとなおよし)

・結論

・参加者間の新たな関係性

のいずれか、または複数が生み出される、または得られます。

なので、質の高い議論では、それぞれの質が高まり、

・価値ある、深い、新たな学び(しかもスッキリと言語化されている)

・参加者が心から納得する結論

・相互理解の深まりによる参加者間の絆

が生み出されているな、と思います。

(この辺が生み出される場は単純に心地よいです)

 

■質の高い議論が生じる条件

議論の質を高めるポイントを洗い出してみました。

(書いてみると当たり前っちゃ当たり前なんですが、案外整ってないシーンは多い気がします)

・関心の高いテーマを選んでいる

 関心のある、重要に思っているテーマであればあるほど、深い議論がなされます

 (言い換えると、十分に関心を持てるように予習することや、好奇心がそもそも高いことは、良い議論を行う上での条件になってくると思います)

 

・前提となる知識レベルが揃っている

 良い議論をしようとすると、ある程度知識レベルが揃っているのは重要かなと思います。

 ただ、周囲の知識レベルを確認せず、知ってる前提で話を進めると、それはそれで話が噛み合わないし、知識のひけらかしが起きるので要注意です。

 

・異なる知識・知見や経験を持った参加者がいて、お互いを尊重している

 共通の前提知識がある程度あった上であれば、同じような経験を持った人の集まりよりは異なる知識や知見が集まった方が、想定外の学びや結論が出る傾向にあると思います。

 

・それぞれが自論を持ち、立ち位置を明らかにしている

 良い議論は、参加者がそれぞれ意見を持っており、それをぶつけあうことで起きることが多いように感じます。その時に、それぞれが自身の意見や立ち位置を明確にしていると、より違いがわかりやすく、さらには違いの背景まで探求できるので、より面白い議論になるように思います。

 

・自論の展開ではなく意見を交換している

 これは議論していてつまらないパターンの裏返しなんですが、グループ内の(たいてい)一人が自論を話しまくる議論はつまらないです。

 (そして、本人は自覚してない場合が多い)

 

言語化が得意な人が一人以上(なるべく多く)いる

  最後にこれ。良い議論にスッキリ感を加えるのは、言語化されたアウトプット。ここの言語化が上手くできていると、議論後のスッキリ感が違います。

 

== 

要素がやや多くなってしまったが、書き出してみたことで頭の整理になりました。

(このブログ、僕の文章の練習と頭の整理が大きな目的の一つなので、ご容赦を、、)

 

質の高い議論は本当に楽しく有意義なので、今後も良い議論をたくさんしていきたいな。