よはくのらくがき

2005年から社会人、2016年からフリーランス。時折会社員へと往復したり、色々働くを実験・実践中。気づいたこと考えたことをまとめていきます。

組織のハードとソフトをマッチさせよう

前回

  1. 組織にはハードとソフトがある
  2. ハードとソフトがマッチしないと上手くいかない
  3. ハードとソフトは、連動して成長・成熟させる必要がある
  4. ハードよりもソフトの進化をちょっとだけ優先しよう

のうち1を論じたのですが、今回は、組織のハード(運営形態や仕組み)とソフト(構成する人の自走度合い)はマッチしないとうまくいかないよ、という話をしたいと思います。(2と3)

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組織のハードとソフトは連動させよう

 

組織の運営スタイルや仕組みは、構成メンバーの成熟度と合わせる

管理しないと困るケースには、

①規制をしないと意図せぬ「悪いor非効率な」動きをする

②指示をしないと動けない

の2つがあります。

(ちなみに、管理が厳しくても、人は抜け穴を探し出すので、管理すれば管理できるってわけでもない)

 

じゃあ①や②の人をクビにすれば良いか、というと、それだと事業・仕事が回らないし、単に課題と向き合うことの放棄になるので、

色々と仕組みを作って管理したり、自走を促すよう育成したりしていきます。

 

ソフトはいつの間にか変わる、ハードはアップデートさせ続ける

上記に向き合った結果、適合しない人が辞めたり、育成によって自走度合いが上がったりするので、

(図で言うところの右側に寄っていく)

なんとなく、「今の仕組みがワークしない感」が出てきます。

(もっとややこしいのは、全員の自走度合いが同じわけじゃなくて、組織の中でも自走の度合いに違いが出てきます)

 

そのため、どんなにしっかりとした制度や仕組みを作ったとしても、きちんとチューニングし、アップデートしなければならないと思います。

 

これは肌感ですが、変化のスピードは時を追うごとに早くなってきているので、

時間と労力とお金を掛けて、大掛かりの仕組みを作るのではなく、

検証とマイナーチェンジ、バージョンアップを繰り返しながら、徐々に図の右上にシフトしていく、と言う気持ちで、ハードづくりに取り組むのが良いと考えます。

(そして、往々にして大掛かりに人事の仕組みを作った会社ほど、サンクコストに囚われてバージョンアップを怠り、結果仕組みに縛られる、という悲しいケースも結構ある気がしています)

 

次は、冒頭の4について書こうと思ったんですが、ハードとソフトのアップデートについて、考えをまとめてみたくなったので、次は「ソフトはハードに引っ張られる」ことと、「ソフトはどうやって右に持っていくのが有効か」を、考察しようと思います。

(そして、ここまで整理したら4はなんだか違う気がしてきました。笑)