フリーで働き始めて、いくつかの仕事を同時に行うようになって、
一番感じていることの一つが、表題のことです。
(あえて、文中では複業と副業を使い分けて書きます)
・個人に複業禁じるのは、企業に「単一事業しかやっちゃダメ」って言うのと同じ
社員の複業・副業について、「禁止」や「許可制」や「OK」など、企業によってスタンスや方針は異なると思うんですが、
例えば銀行や投資家の方が、企業に対して、「今の事業しか今後もやっちゃダメ」って言うことは、まずないと思います。
(ただし、今のフェーズではあれこれ手を出さない方が良い、は大いにある)
なので、個人についても、「今のフェーズでは集中すべきか、新たな領域に足を踏み出すべきか」と言う個々に対する判断は重要だと思いますが、
みんなが一律●●、と言うのは難しいのかな、と思います。
・中途半端に取り組んでも、新規事業も副業もうまくいかない
次にこれ。両者とも、まずは小さく始めて、、と言うアドバイスを、時折聞きます。
小さい規模で始めるのは、リスクの観点からもとても良いと思うんですが、
規模を小さくするのと、片手間で力を入れずにやるのは、全然違うと思います。
・ポイントは「力の配分」と「自分を知ること」
この項目は、個人に関して、の意見ですが、
複業(複数の仕事)をやる上で一番大事なのは、
「何にどれくらい力を配分するか(しているか)」
「自分のキャパはどれくらいか?(時間的に、能力的に)」
「何が得意で、何が苦手なのか?」
を、知る・考える機会を作ることだと思います。
これは、定期的に棚卸したり、見直したりすることで、より深く見えてきますし、
時期が経つにつれ変わって(成長して)くるものなので、棚卸すのがめちゃおすすめです。
・会社に居ながらでも訓練はいくらでもできる
で、最後にこれなのですが、いきなり会社からでる、とか、社外で副業やる、とかだと、
ハードルが高かったり、色々許可が要ることもあると思うので、
まずはおすすめなのが、「会社にいながら複数の仕事をしてみる」ことです。
その際に、何に何パーセント力を割くのか、を、周りの人に相談したり、共通認識を取ったり。
全く知らない領域に飛び込むよりも、リスクも低く、学びも多いと思います。
、、、とここまで書いてきて自分の中で整理できてきたんですが、
企業や組織が取るべきは、「制度による規制」ではなくて、「スタンスに対するアドバイスや指導・示唆」なんだろうなぁ、って思います。